2024年のパチスロ業界は、2022年11月より導入開始となったスマスロがより一層普及した年となりました。
パチスロ全体に占めるスマスロの割合は2023年が約59%だったのに対し、2024年は約85%(数値は以前発売の増台含む)。
「ジャグラーシリーズ」を除くとその傾向はより顕著となり、スマスロ一色になる日はそう遠くないかもしれません。
例年以上に大ヒット機種に恵まれなかった2024年、どんな一年だったのか月別に振り返ってみましょう。
1〜3月
前年リリースの機種がホールの主役
▼機種情報『吉宗RISING』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6830
1月
最も売れたのは『吉宗RISING』で15,000台。
4号機時代に大ヒットしたそのネームバリューを武器に販売数を伸ばしました。
それ以外の新機種は4機種。
『Lパチスロ マクロスフロンティア4』や『スマスロ バイオハザードTM ヴィレッジ』が1万台以上導入されたので、目にする機会も多かったのではないでしょうか。
また、前年12月にリリースされた『スマスロバジリスク~甲賀忍法帖~絆2 天膳 BLACK EDITION』の分割納入分も1万台以上入り、その台数規模ながら連日高稼働が続くなど“絆ブランド”の強さを実感した1月でした。
▼機種情報『Lパチスロガールズ&パンツァー 最終章』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6567
2月
最も売れたのは『Lパチスロガールズ&パンツァー 最終章』で15,000台。
“ガルパン”は1作目が2015年、その後2019年、2021年とコンスタントにリリースされ、この最終章で4作目。
成立役で攻防のバトルATが一定の評価を得ている印象です。
この2月の新機種は全部で8機種あり、その後増産増産で設置数を伸ばした『L ゴジラ対エヴァンゲリオン』や『スマスロ コードギアス 反逆のルルーシュ/復活のルルーシュ』なども登場しています。
そんな中、ホールを盛り上げたのは前年12月にリリースされた『スマスロモンキーターンV』。
増産分の導入もあり、一気にエースの座に躍り出た印象です。
▼機種情報『L南国育ち』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6791
3月
最も売れたのは『L南国育ち』で11,000台。
こちらも4号機時代の大ヒットタイトルで、バタフライランプによる1G連告知に皆酔いしれました。
それ以外に9機種の新機種がリリースされ、その中にはスマスロ初のノーマルタイプ『スマート沖スロ ドラゴンハナハナ〜閃光〜』やその後コンプリート率の高さが問題視された『チバリヨ2』などもありました。
また、前年夏の『パチスロ からくりサーカス』が増台されるなど、“絆2天膳”や“モンキーターンV”同様、実績のある人気機種が勢力を拡大していきました。
4〜6月
満を持して“番長シリーズ”最新作が登場
▼機種情報『押忍!番長4』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6736
4月
最も売れたのは『押忍!番長4』で30,000台(その後の増産込み)。
メーカー曰く「失敗できないタイトル」ということで総力を結集しそのブランドに恥じない作りで話題を独占しました。
結局、この“番長4”が2024年最も販売数を伸ばした機種となっています。
このほかには6機種がリリースされ、『ジャグラーガールズSS』や『スマスロ ゴールデンカムイ』も1万台以上の導入となりました。
また、この月は『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』の増台もあり、登場から1年半経ってもなお人気の高さを印象付けています。
▼機種情報『スマスロ交響詩篇エウレカセブン4 HI-EVOLUTION』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6232
5月
最も売れたのは『スマスロ交響詩篇エウレカセブン4 HI-EVOLUTION』で13,600台。
こちらも累計7作目となる人気シリーズで、根強いファンの多い息の長い機種です。
この5月は新機種が全部で5機種と少なめ。そんな中、販売数を伸ばしたのが『Lパチスロ 炎炎ノ消防隊』。
人気のあったメダル機『パチスロ 炎炎ノ消防隊』のゲーム性や演出をほぼそのまま継承した兄弟機のような位置付けでしたが、安心安定の秀逸なゲーム性は健在ということで導入期は大盛り上がり。
結果、その後の増産を含めトータル16,000台の導入となりました。
▼機種情報『L聖闘士星矢 海皇覚醒 CUSTOM EDITION』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6672
6月
最も売れたのは『L聖闘士星矢 海皇覚醒 CUSTOM EDITION』で19,500台(その後の増産込み)。
この機種は出玉規制が強化された5号機時代後半にあって唯一出玉力をアピールできた『聖闘士星矢 海皇覚醒』のスマスロ版で、ゲームフローなども前作を踏襲しています。
6月も新機種が5機種と少なめでしたが、その後注目される機種も登場しています。
それが『L ToLOVEるダークネス』。
見た目とは裏腹に、頭一つ抜き出た出玉性能に骨抜きにされたプレイヤーが続出しました。
7〜9月
SANKYOが2機種市場投入
▼機種情報『Lパチスロ戦姫絶唱シンフォギア 正義の歌』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6755
7月
最も売れたのは『Lパチスロ戦姫絶唱シンフォギア 正義の歌』で21,500台。
パチ&スロ共に実績のあるタイトルかつスマスロ時代の申し子SANKYOの機種ということで販売数を伸ばしました。
この7月の新機種は夏商戦を前に11機種と多め。
中でも『スマスロ真・北斗無双』や『沖ドキ!BLACK』、『スマスロ ゴッドイーター リザレクション』は初期導入16,000台以上とかなり注目を集めました。
特に“ゴッドイーター”はその後増台増台を重ね累計24,000台を記録するなど、“モンキーターンV”と合わせ山佐躍進の原動力となっています。
▼機種情報『スマスロ ゲゲゲの鬼太郎 覚醒』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6750
8月
最も売れたのは『スマスロ ゲゲゲの鬼太郎 覚醒』で10,000台。
安定的にそつなく販売する印象の藤商事がこの月の販売1位を記録しました。
7月の反動からか、8月は新機種4機種、1機種あたりの販売数も少なめでした。
一方で、ホールに足を運んでいて感じたのが人気機種の増台アピール。
“モンキーターンV”や“ToLOVEる”、“からくり”や“ゴジエヴァ”など、人気機種の増台が盛んに行なわれ、それらを大々的に告知し集客につなげたい思惑を強く感じました。
▼機種情報『Lパチスロ かぐや様は告らせたい』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6899
9月
最も売れたのは『Lパチスロ かぐや様は告らせたい』で20,500台(その後の増産込み)。
1週目と3週目の分納という形となりましたが、稼働は現在に至るまで良好で、その後増産分含め累計20,000台超まで販売数を伸ばしています。
さすがリーディングカンパニーSANKYOといったところです。
この月の新機種も少なめで全5機種。
1万台近くまで販売数を伸ばした『パチスロL黄門ちゃま天』などもありました。
10〜12月
“リゼロ”と“モンハン”で明暗が分かれる形に
▼機種情報『スロット Re:ゼロから始める異世界生活 season2』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6636
10月
最も売れたのは『スロット Re:ゼロから始める異世界生活 season2』で28,000台。
この機種は6号機初期の牽引役となった『Re:ゼロから始める異世界生活』の後継機ということで導入前の噂の段階から導入後の稼働状況までその一挙手一投足が注目されました。
ゲーム性としては、スマスロ化したことで前作を超える瞬発力を実現し、その強欲なまでの一撃性能に魅せられたプレイヤーが続出しました。
それ以外の新機種は5機種あり、中でも人気機種だった前作をスマスロ化した『スマスロ 鬼武者3』や『スマスロ頭文字D 2nd』が販売数を伸ばしました。
▼機種情報『スマスロ モンスターハンターライズ』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=7009
11月
最も売れたのは『スマスロ モンスターハンターライズ』で18,500台。
シリーズ通して人気の超抽選バトルに、イマーシブ(没入感)をテーマにした映像クオリティやサウンドなどが加わり、臨場感あふれるプレイ環境を実現。
今なお高稼働上位をキープする傑作です。
この11月も新機種は少なめで全5機種となりましたが、『Lバンドリ!』が1万台以上を記録するなど注目度の高い機種は目標を優に超える販売数となっています。
▼機種情報『Lダンベル何キロ持てる?』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6756
12月
最も売れたのは『Lダンベル何キロ持てる?』で20,500台。
こちらも今年の大ヒットメーカーSANKYOの作品です。
パチンコミドルタイプ、甘デジタイプに続くパチスロ初タイトルではありましたが、勢いのあるメーカーからのリリースということで目標を大きく超える初回2万台超え。
納得の数字です。
12月の新機種は10機種と多く、その中でも『Lルパン三世 大航海者の秘宝』や『L 犬夜叉』、『ウルトラミラクルジャグラー』などが1万台クラスの導入となっています。
まとめ
2024年最も売れた機種は『押忍!番長4』で3万台。
トップの割には少ない印象ですが、これはやはりホールとしては動くかどうかわからない新機種よりも実績のある人気機種を増台したほうがいいと判断しているからでしょう。
人気機種が増台を重ね累計3万台オーバーした例として、『スマスロバジリスク~甲賀忍法帖~絆2 天膳 BLACK EDITION』(38,500台)、『スマスロモンキーターンV』(36,500台)、『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』(35,500台)、『パチスロ からくりサーカス』(33,000台)などがあり、スマスロ以外でも『沖ドキ!GOLD(-30)』(47,400台)、『ゴーゴージャグラー』(42,000台)などが存在します。
そんな2024年のバチスロ業界は、新機種81機種、総販売数は約72,1000台(以前導入機種の増産分含む)。総販売数は前年比96%、前々年比だと100%。
パチンコ総販売数が前年比81%と大きく落ち込む中、パチスロは大きく減らすことなくキープできている状況と言えるでしょう。
今年はボーナストリガーと呼ばれるノーマルタイプの確変機が登場する予定となっています。
これによりプレイヤーの選択肢が増えることは確実で、ますますパチスロ業界が活性化していくことでしょう。今年もパチ&スロから目が離せません。
※注釈:パチンコビレッジ様より引用
2024年のパチンコ最大のトピックといえばラッキートリガー(LT)が搭載可能になったことだろう。
初当たり時平均出玉や突入割合などに条件はあるものの、発動すれば一度のRUSHで現行機種の1.5倍の最大出玉が獲得可能となった。
これにより数多くのLT機が登場してホールを盛り上げた。
ここではそんな一連の流れを時系列で追いながら、各月で最も売れた機種の写真を掲載して1年を振り返る。
大勝ちした、大負けした…などなど、読者諸氏の思い出とともに眺めてほしい。
1月~3月
3月にLTが解禁されて人気機種が続々誕生
▼機種情報『Pとある魔術の禁書目録2』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=6540
1月
年始に注目を集めたのは『Pとある魔術の禁書目録2』で、その設置台数は約1万8000台。
筐体&液晶デバイスや超美麗液晶で展開される演出群はもちろん、3000個大当たり搭載という出玉性能の高さが好評を博した。
また『Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴ3』『P中森明菜・歌姫伝説~BLACK DIVA 極~』『P CYBORG009 RULE OF SACRIFICE』といった人気機種の後継機や、約15年振りに復活した羽根モノタイプの『Pポチッと一発!おだてブタ2』などが登場してホールを盛り上げた。
▼機種情報『P 新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~ PREMIUM MODEL』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=6465
2月
2月は登場機種の大半が甘デジやライトタイプで盛り上がりもイマイチ。
そんな中、最もホールに設置されたのが『P新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~ PREMIUM MODEL』だ。2021年12月に登場し、超ロングヒット機種となった『新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~』のライトタイプで、約8600台の販売台数を記録。
その他にも多彩なV入賞パターンと伝統のラウンド演出が楽しめる『PニュートキオGREEN』も登場し、羽根モノファンを喜ばせた。
▼機種情報『PLT OVERLORD魔導王光臨』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=6747
3月
一度のRUSHで現行機種の1.5倍の最大出玉が獲得可能になった「LT機」がついにデビュー。
『PLT OVERLORD魔導王光臨』『P北斗の拳 強敵 LT』『P緋弾のアリア~緋緋神降臨~ ラッキートリガーVer.』『ぱちんこGI優駿倶楽部2 ラッキートリガーver』『P世紀末・天才バカボン~福神SPEC~』『Pこの素晴らしい世界に祝福を!199LT』『P真・座頭市物語』という7機種が一斉に登場した。
この時点で最も設置されたのは出玉2000発×82%継続のLTを搭載した『PLT OVERLORD魔導王光臨』(約9100台)だったが、人気を獲得したのは『P北斗の拳 強敵 LT』『P緋弾のアリア~緋緋神降臨~ ラッキートリガーVer.』の2機種。
前者の『北斗』は追加販売もされて最終的に1万2000台まで設置を伸ばした。
4月~6月
『牙狼11』や『まどか☆マギカ3』が人気に!
▼機種情報『P牙狼11~冴島大河~XX』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=6762
4月
最も販売台数を伸ばしたのは11作目となる人気シリーズの『P牙狼11~冴島大河~XX』で約2万台を記録。
LT機ではないものの、高突入×高継続×高出玉のV確ロングSTで人気を獲得した。
『P大工の源さん超韋駄天2極源LighT』『P FAIRY TAIL これが七炎竜の力だ』といったLT機も話題を呼んだ。
▼機種情報『Pフィーバー炎炎ノ消防隊Light ver.』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=6951
5月
小粒な機種が多い中、最も設置を伸ばしたのが2023年に登場してロングヒットした『Pフィーバー炎炎ノ消防隊』のライトバージョンで、約9000台の販売台数を記録。
ライト帯の確率ながら、上位RUSHの「超炎上RUSH」に突入すれば、継続率約88%×10R比率約50%の高火力を誇る。
▼機種情報『P魔王学院の不適合者』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=6911
6月
『P魔法少女まどか☆マギカ 3』『P魔王学院の不適合者』『Pうる星やつら~Eternal Love Song~』といった人気LT機がデビュー。
当初、最も設置されたのは図柄揃い時の100%でRUSHへ突入する『P魔王学院の不適合者』だったが(約11000台)、新枠「ベルーガ」とともに登場した『P魔法少女まどか☆マギカ 3』がそれを上回る人気を獲得。
出玉1500個が約87%で継続するLTのアルティメット超RUSHが話題を呼び、最終的には1万6000台まで設置を伸ばした。
7月~9月
LT性能緩和&デカヘソが人気に!
▼機種情報『e花の慶次~傾奇一転』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=6876
7月
緩和されたLT突入割合を活かした『e花の慶次~傾奇一転』が最も設置を伸ばし、約2万2000台の販売台数を記録。
図柄揃い時の4割超(約790分の1)でLTが発動し、以降は継続率約87%×出玉オール1500個の性能を堪能できる。
また独特なゲーム性で人気を獲得したのが『P貞子』。
回らないストレスを解放するBIGスタートと、LT「極最恐BONUS」の豪快出玉が話題を呼んだ。
▼機種情報『e北斗の拳10』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=6701
8月
人気シリーズ10作目の『e北斗の拳10』が最も設置を伸ばし、約3万5000台の販売台数を記録。
継続率約89%のLTを搭載しているが、通常RUSHのBATTLE MODEでも十分にやれるバランスの取れた仕様が好評を得た。
その他にも人気機種の後継機である『フィーバー機動戦士ガンダムユニコーン 再来』や、海シリーズ初のLTを搭載した『PAスーパー海物語IN地中海2』がヒットを記録。
また前者に関しては『P機』よりも「超デカSTART」と強力なLTを搭載した『e機』の方が話題を呼び、7月に登場した『P貞子』とともにパチンコの新たな可能性を示した。
▼機種情報『Pとある科学の超電磁砲2』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=7006
9月
前評判の高かった人気コンテンツの後継機『Pとある科学の超電磁砲2』が販売台数約2万台と最も設置を伸ばした。
その仕様はRUSH中大当たりの約6割が2000個(大当たり3回分の合算値)以上という重量級の出玉を持つミドルタイプだ。
また、LT突入で平均約2700個が約77%でループする『e仮面ライダー電王』や、約80%ループのRUSHを最大3セット獲得できる『eゴッドイーター』などが、高い出玉性能を武器に人気を獲得した。
10月~12月
『からくりサーカス2』や『ゴジエヴァ2』が登場!
▼機種情報『P 宇宙戦艦ヤマト2202 超波動』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=6958
10月
『e 乃木坂46 II』『Pルパン三世 ONE COLLECTION』といった人気シリーズが登場する中、最も設置を伸ばしたのが出玉力を強化して2年ぶりに出航した『P 宇宙戦艦ヤマト2202 超波動』。
約1万3000台の販売台数を記録したが、人気の方はイマイチに終わった。
▼機種情報『eフィーバーからくりサーカス2 魔王ver.』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=7044
11月
初のパチンコ化となる『P転生したらスライムだった件』や、遊タイム&BIGアシストを搭載した安心型ミドルの『P大海物語5スペシャル』、約155分の1で発生する降臨ガチャが楽しい『Pにゃんこ大戦争 多様性のネコ』など、多くの話題機種が登場する中、約24000台と最も販売台数を伸ばしたのが『eフィーバーからくりサーカス2 魔王ver.』。
RUSH=LTの特化仕様と「運命の一劇」が生み出す大量出玉がファンを魅了し、トップクラスの人気を維持している。
▼機種情報『P ゴジラ対エヴァンゲリオン セカンドインパクト G』
https://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=6889
12月
誰もが驚いた衝撃コラボ機の第2弾『ゴジラ対エヴァンゲリオン セカンドインパクト』がP機とe機のWエントリーで降臨。
『P機』はRUSH継続率約81%×オール1500個の出玉性能で、約2万台の販売台数を記録した。
『e機』は初当たりの半数超が約3000個+継続率約85%のLTに突入と「破壊神」の名に恥じない出玉が魅力だ。
また、その他にもLTに振り切った『e大工の源さん超韋駄天2フルスイング』や、ライトミドル機最高峰のLTを搭載した『e ソードアート・オンライン 閃光の軌跡』なども登場して、ホールを賑わせた。
まとめ
2024年のパチンコ販売台数は前年比81%の約78万5000台と、2012年以降で初めて80万台を下回るキビしい結果に。
そんな中でも何よりインパクトを残したのLT搭載機の活躍だろう。
『eフィーバーからくりサーカス2』『P魔法少女まどか☆マギカ3』『eフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン2』『e北斗の拳10』『e仮面ライダー電王』といった多くの機種が人気を集めた。
また昨年の夏以降、スマパチに関してLT性能が緩和されたが、2025年も緩和が噂されており、さらにスマパチのシェアが伸びることが予想される。
その他にも昨年は『eフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン2』『P貞子』といわゆる「デカヘソ」の機種が成功を得たことにより、おそらく今年は数多くのメーカーから登場することだろう。
ファン離れなどの課題はあるものの、2025年も多くのヒット機種が生まれて業界全体が少しでも盛り上がることを期待したい。
※注:パチンコビレッジ様より引用
10年間の販売実績とホール軒数推移
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
P (千台) |
1,985 | 1,687 | 1,424 | 1,326 | 1,148 | 955 | 1,105 | 1,037 | 972 | 785 |
S (千台) |
1,112 | 826 | 757 | 406 | 557 | 402 | 627 | 721 | 750 | 721 |
合計 (千台) |
3,097 | 2,513 | 2,181 | 1,732 | 1,705 | 1,357 | 1,732 | 1,758 | 1,722 | 1,506 |
ホール 軒数 |
11,310 | 10,986 | 10,596 | 10,060 | 9,639 | 9,035 | 8,458 | 7,665 | 7,083 | - |
※店舗数は各年12月末の警察庁集計数値。その他はパチンコビレッジ独自調査による数値です。
◆10年間の販売実績とホール軒数推移(ポイント)
ホール軒数減少に伴い、遊技機の販売台数も当然落ち込んでいる状況。
パチンコの785,000台は2015年以降で最も少ない台数となり、特に落ち込みが激しい状況。
2024年のパチンコとパチスロを合算した台数は1,506,000台。この台数は、コロナ禍で市場が落ち込んでいた2020年の1,357,000台に次ぐこの10年間で2番目に悪い数字となっている。
また、2015年は合算で約310万台売れていたが、2024年では半分以下となっており、全体的な販売台数の落ち込みは継続している。
2025年 業界販売実績予想
◎安心要素 … *スマスロの定着
〇期待要素 … *LT機・スマパチの普及
*パチスロ「BT機」の導入開始
▲不安要素 … *止まらないホールの減少
*改善されない型式試験適合率の低さ
*高射幸機中心の新機種
2025年予想としては…
「パチンコ」は良くて「微減」
「パチスロ」は「現状維持」もしくは「微増」
「パチンコ」と「パチスロ」の販売台数が逆転する!?
2024年の販売状況を見ると、パチスロにおいて「スマスロ」は普及し定着している。一方のパチンコは、7月から「スマパチ緩和」により、「スマパチ」の新機種も増えはじめた。
そのような状況で、2025年はパチスロの新ジャンルとなる「BT機」、パチンコは本格的な普及に向け動き出す「スマパチ」に期待したい。
しかし、高射幸機が多くなり、相変わらず低い適合率のため、メーカーも計画通りの販売は難しい状況と思われる。
更に、ホール店舗数や参加人口は減り続けているため、改善されない限りは、販売台数も大きな伸びは望めないのではないだろうか。
※注:パチンコビレッジ様から引用
毎年恒例、パチンコ・パチスロ販売実績を振り返ります。
スマート遊技機については、昨年同様パチスロは大きく台数を伸ばしました。そして来年はボーナストリガー搭載機の登場が予定されていますので、さらなる盛り上がりに期待したいところです。
一方のパチンコは、昨年よりも導入台数は増えましたが、それでもまだまだ…。しかし、来年はスマパチLT機に明るい光が…!?
今年も「総販売台数」「機種販売台数トップ10」「メーカーグループ販売台数トップ5」「販売台数推移」「スマート遊技機の状況」「ホール軒数の推移」を掲載しています。
集計方法や注意事項は最下部に記載していますのでご確認ください。
それでは「パチンコ・パチスロ販売実績2024」をご覧ください!
2024年 パチンコ・パチスロ 総販売台数
2022年 | 2023年 | 2024年 | 前年比 | |
パチンコ | 1,037,000台 | 972,000台 | 785,000台 | 81% |
パチスロ | 721,000台 | 750,000台 | 721,000台 | 96% |
◆2024年パチンコ・パチスロ販売台数(ポイント)
2024年のパチンコ販売実績は785,000台で前年比81%、パチスロ販売実績は721,000台で前年比96%となった。
パチンコは2012年以降で初めて800,000台を下回る結果に。パチスロにおいては、スマスロ導入以降、徐々に設置シェアを広げていたが、適合率の低さもあり、昨年に比べ微減という結果となった。
販売台数におけるパチンコとパチスロの差は2020年までは50万台以上あった。しかし、スマスロ登場以降、徐々に差は無くなり、今年は10万台以下となっている。
また、パチンコとパチスロの合算台数1,506,000台は、2012年以降では2020年コロナ禍での1,357,000台に次ぐ低い台数となっている。
2024年 パチンコ 機種別 トップ10
順位 | 機種名 | メーカー | 販売実績 |
1 | e北斗の拳10 | 銀座 | 35,500台 |
2 | Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン 再来 -白き一角獣と黒き獅子- |
SANKYO | 25,000台 |
3 | eフィーバーからくりサーカス2 魔王ver. | ジェイビー | 24,000台 |
4 | e花の慶次~傾奇一転 | ニューギン | 22,500台 |
5 | P牙狼11~冴島大河~XX | サンセイアールアンドディ | 20,000台 |
5 | Pゴジラ対エヴァンゲリオン セカンドインパクトG | ビスティ | 20,000台 |
5 | Pとある科学の超電磁砲2 | JFJ | 20,000台 |
5 | P大海物語5スペシャル | 三洋物産 | 20,000台 |
5 | PAスーパー海物語IN地中海2 | 三洋物産 | 20,000台 |
10 | Pフィーバーマクロスフロンティア5 | SANKYO | 19,500台 |
◆2024年パチンコ機種別トップ10(ポイント)
2024年、パチンコ機種別第1位は銀座(サミーグループ)の『e北斗の拳』で35,500台。
2位はSANKYOの『Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン 再来-白き一角獣と黒き獅子-』で25,000台。
3位はジェイビーの『eフィーバーからくりサーカス2 魔王ver.』で24,000台という結果に。
上位10機種のうち3機種がスマパチとなっており、夏以降のスマパチ緩和により導入が促進されたといえる。
1位の機種を昨年と比較してみると、2023年が『Pフィーバー機動戦士ガンダムSEED』で50,000台に対し、今年は35,500台と大幅に減少。パチンコの厳しい状況を感じとれる。
なお、シリーズ別に見た場合、SANKYOグループの『フィーバー機動戦士ガンダムユニコーン 再来-』シリーズもスマパチを合わせると同台数で1位となっている。
2024年 パチスロ 機種別 トップ10
順位 | 機種名 | メーカー名 | 販売実績 |
1 | 押忍!番長4 | 大都技研 | 30,000台 |
2 | Re:ゼロから始める異世界生活 season2 | パオン・ディーピー | 28,000台 |
3 | スマスロ ゴッドイーター リザレクション | セブンリーグ | 24,000台 |
4 | Lパチスロ戦姫絶唱シンフォギア 正義の歌 | ジェイビー | 21,500台 |
5 | Lパチスロ かぐや様は告らせたい | ジェイビー | 20,500台 |
5 | Lダンベル何キロ持てる? | SANKYO | 20,500台 |
5 | スマスロモンキーターンV(増産) | 山佐 | 20,500台 |
8 | L聖闘士星矢 海皇覚醒 CUSTOM EDITION | サンスリー | 19,500台 |
9 | スマスロ モンスターハンターライズ | アデリオン | 18,500台 |
10 | パチスロ からくりサーカス(増産) | SANKYO | 18,000台 |
◆2024年パチスロ機種別トップ10(ポイント)
2024年、パチスロ機種別第1位は大都技研の『押忍!番長4』で30,000台。
2位はパオン・ディーピーの『Re:ゼロから始める異世界生活 season2』で28,000台と大都グループが1、2位となった。
3位はセブンリーグの『スマスロ ゴッドイーター リザレクション』で24,000台という結果に。
今年は上位10機種全てが「スマスロ」となった。順調にシェア拡大をし「スマスロ」は既に定着している。
また、特徴的なのは5位の『スマスロモンキーターンV』と10位の『パチスロからくりサーカス』。両機種は昨年導入開始となった機種の増産台数。累計で前者は約37,000台、後者は約33,000台とヒット機種に成長した。
今年のパチスロにおける「良ければ増産」という流れの象徴ともいえる結果となっている。
ただし、昨年は上位5機種が30,000台を超えていた状況を考慮すると、今年の1位が30,000台だったことは寂しい結果ともいえる。
2024年 メーカーグループ販売台数 トップ5
【パチンコ】
順位 | メーカー | 販売実績 | 主な販売機種 |
1 → |
SANKYOグループ | 196,500台 (22機種) |
Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン 再来 :25,000台 eフィーバーからくりサーカス2 魔王ver.:24,000台 |
2 ⤴ |
サミーグループ | 87,500台 (12機種) |
e北斗の拳10:35,500台 P北斗の拳 強敵 LT:12,500台 |
3 ⤴ |
藤商事グループ | 86,000台 (11機種) |
Pとある科学の超電磁砲2:20,000台 Pとある魔術の禁書目録2:18,000台 |
4 ↓ |
三洋グループ | 80,500台 (12機種) |
P大海物語5スペシャル:20,000台 PAスーパー海物語IN地中海2:20,000台 |
5 ↓ |
京楽産業.グループ | 70,500台 (10機種) |
P 魔法少女まどか☆マギカ 3:15,000台 e ソードアート・オンライン 閃光の軌跡:14,000台 |
【参考データ】6位:ニューギングループ 7位:サンセイアールアンドディ 8位:平和グループ 9位:大一グループ 10位:ユニバーサルグループ
◆2024年パチンコメーカートップ5(ポイント)
2024年、パチンコメーカーグループ別販売台数1位は3年連続でSANKYOグループ。機種別2位の『Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン 再来-白き一角獣と黒き獅子-』を筆頭に、10位以内に4機種とコンスタントにヒット機種を販売し196,500台に。昨年に続き2位以下と大差がつき「SANKYO」の強さを感じる結果となった。
ただし、SANKYOは昨年に比べて約36%減少していることを見逃してはならない。
2位は機種別1位の『e北斗の拳10』を販売し、トータル87,500台となったサミーグループ。
3位は人気の「とある」シリーズを複数販売し、トータル86,000台となった藤商事グループ。同グループは昨年6位から大きく躍進したといえる。
今年は2位でも10万台を下回る結果となっており、パチンコは非常に厳しい状況といえる。
2024年 メーカーグループ販売台数 トップ5
【パチスロ】
順位 | メーカー | 販売実績 | 主な販売機種 |
1 ⤴ |
SANKYOグループ | 129,000台 (8機種) |
Lパチスロ戦姫絶唱シンフォギア 正義の歌:21,500台 Lパチスロ かぐや様は告らせたい:20,500台 |
2 ⤴ |
大都技研グループ | 98,000台 (7機種) |
Re:ゼロから始める異世界生活 season2:30,000台 押忍!番長4:28,000台 |
3 ↓ |
サミーグループ | 89,000台 (10機種) |
スマスロ真・北斗無双:17,500台 コードギアス 反逆のルルーシュ/復活のルルーシュ:13,500台 |
4 ⤴ |
平和グループ | 72,500台 (7機種) |
L ToLOVEるダークネス:15,000台 Lパチスロガールズ&パンツァー 最終章:15,000台 |
5 ⤴ |
山佐グループ | 63,000台 (5機種) |
スマスロ ゴッドイーター リザレクション:24,000台 スマスロモンキーターンV(増産):20,500台 |
【参考データ】6位:ユニバーサルグループ 7位:エンターライズグループ 8位:北電子グループ 9位:三洋グループ 10位:藤商事グループ
◆2024年パチスロメーカートップ5(ポイント)
2024年パチスロメーカーグループ別販売台数1位はSANKYOグループ。日工組メーカーで初のパチスロ1位となり、パチンコと合わせて二冠を達成。
機種別4位の『Lパチスロ戦姫絶唱シンフォギア 正義の歌』を筆頭に、コンスタントに1万台~2万台の新機種を販売した結果、トータルで129,000台となった。
2位は機種別1、2位となり、トータル98,000台となった大都グループ。
3位には昨年1位だったサミーグループがトータル89,000台で入ったが、『スマスロ北斗の拳』が大ヒットとなった昨年の半分程度の販売実績となっている。
パチンコ同様に、今年1位の台数が129,000台という結果は物足りない印象。パチンコと比較し人気となっているパチスロだが、適合率の低さも影響し、販売台数に関しては伸び悩んでいるといえる。
2024年 メーカーグループ販売台数 トップ5
【合算:パチンコ+パチスロ】
順位 | メーカー グループ |
パチンコ・パチスロ 合計販売台数 |
パチンコ(P)・パチスロ(S) 内訳 |
1 | SANKYOグループ | 約325,500台 | P:196,500台 S:129,000台 |
2 | サミーグループ | 約176,500台 | P:87,500台 S:89,000台 |
3 | 平和グループ | 約118,000台 | P:45,500台 S:72,500台 |
4 | 大都グループ | 約110,500台 | P:12,500台 S:98,000台 |
5 | 藤商事グループ | 約103,000台 | P:86,000台 S:18,000台 |
【参考データ】 6位:三洋グループ 7位:京楽産業.グループ 8位:ユニバーサルグループ 9位:ニューギングループ 10位:山佐グループ
◆2024年 メーカーグループ販売台数 トップ5(ポイント)
パチンコ・パチスロの販売台数をメーカーグループ毎に合算した場合、1位は325,500台でSANKYOグループとなった。全体の1,506,000台に対し、約22%占め、2位以下を大きく離しての圧勝といえる。
2位はサミーグループで176,500台。パチンコ・パチスロ共に同程度の販売台数となっている。
3位は平和グループで118,000台。パチンコの不振をパチスロでカバーしたかたちとなっている。
市場シェアとしてみた場合、爆発的なヒット機種が皆無となった状況では、パチンコ・パチスロのどちらか一方ではなく、両方に対し安定供給できたメーカーが上位となる可能性が高い状況といえる。
2024年 スマート遊技機の状況(スマパチ)
( )内は前年 | 販売機種数 ※増産機種含む |
販売実績 | 1機種当たり 平均台数 |
台数割合 |
P機 | 125機種 (112機種) |
約610,000台 (857,000台) |
約4,900台 (7,700台) |
約78% (88%) |
スマパチ | 20機種 (13機種) |
約175,000台 (115,000台) |
約8,800台 (8,800台) |
約22% (12%) |
合計 | 145機種 (125機種) |
約785,000台 (972,000台) |
約5,400台 (7,800台) |
◆2024年 スマート遊技機の状況(スマパチ)(ポイント)
昨年と比較し、適合率は若干上がっており、2024年は前年よりも多い145機種が販売された。
スマパチの状況を見ると、785,000台の内…175,000台。昨年と比較すると割合は増え約22%という結果となった。
導入時期を見てみると、スマパチの175,000台の内…154,000台が7月以降に導入された機種。これは、スマパチの緩和策に加え『北斗の拳』『花の慶次』といった人気コンテンツが登場したことが大きい。
また、スマパチについて消極的だったSANKYOグループが本格的に販売を開始。来年からスマパチのシェア争いとともに普及に向け動きだす可能性が高い。
2024年 スマート遊技機の状況(スマスロ)
( )内は前年 | 販売機種数 ※増産機種含む |
販売実績 | 1機種当たり 平均台数 |
台数割合 |
S機 | 27機種 (50機種) |
約105,500台 (308,000台) |
約3,900台 (6,200台) |
約15% (41%) |
スマスロ | 64機種 (32機種) |
約615,500台 (442,000台) |
約9,600台 (13,800台) |
約85% (59%) |
合計 | 91機種 (82機種) |
約721,000台 (750,000台) |
約7,900台 (9,100台) |
◆2024年 スマート遊技機の状況(スマスロ)(ポイント)
2024年は前年よりも多い91機種が販売された。
スマスロの状況を見ると、721,000台の内…615,000台となり、約85%を占めている。
昨年は59%であったが今年は更に増え、スマスロへの移行は進み、普及しているといえる。
一方、詳細を見ていくと、今年販売したうちの約120,000台は増産による販売。更にそのうちの約74,000台は昨年販売となった機種となっている。「導入後に良ければ増産」する傾向が増えてきている。
今後、大量導入の機種は減り、『スマスロモンキーターンV』や『パチスロ からくりサーカス』のように導入後の稼働が良く、長期スパンで増産していける機種がヒット機種となる可能性が高い。
※注:パチンコビレッジ様から引用